恐竜は約6,600万年前に絶滅した…とされていますが、実は一部の小型獣脚類は生き永らえ、現在も生きているのです。
それが現在の「鳥類」。
約150年前、始祖鳥(アーケオプテリクス)の化石が見つかってから鳥類の祖先は恐竜では?との仮説が唱えられていました。
研究が進む中でその可能性は高まっていきますが、一つの大きな矛盾点が解明できずにいました。
それが指。
恐竜の前肢の3本の指は第1-2-3指であるのに対し鳥類は第2-3-4指である、という矛盾があり、恐竜が鳥類の祖先であると言い切れない理由となっていました。
ところが!その矛盾点がついに解明される時が来ます。
2011年2月、東北大学の田村宏治教授によって発表されたこちらの資料
参考:恐竜の前足の指と鳥類の翼の指は同じもの -150年続く指論争に終止符を打つ発生研究-
詳しくは資料をじっくり読んでいただきたいのですが、鳥類の指が第2-3-4指 ではなく第1-2-3指だったということが分かったのです。
これにより、恐竜が鳥類の祖先であったことがほぼ間違いなくなり、さらには鳥類の前肢の指の記述についても見直されるべきものとの証拠となりました。
今私たちの周りにいる鳥類が恐竜の子孫…なんだか不思議な感じですね。